昨日は問屋の見本市に行ってきました。
ナス印で有名な刃物問屋なんですが、何を販売しているか？
本来の打ち刃物なんて全く売れませんから、普通に現場の職人さんが使っているものばかりです。
電動工具・手道具・作業工具・接着剤など
ありきたりのものばかりで特に新鮮なものはありませんでした。
丁度、ハウスBMさんのブースに行ったところ、先日のセーバーソーの刃が掛けてあったので、
湾曲刃の話をしました。
先日の記事は見ていないようなので、スマホで確認していただき、
担当営業マンは、14山が切れることは知っていたようです。
でも、商品に14山の意味も用途も書かれていません。
そのことを指摘したところ、納得いただきました。
去年はバイメタルホルソーをもっと粗くして切れやすく価格が手ごろな給水管用と排水管用を発売していただくお願いをしたんですが、
この件に関しては、内密に進めておられるようです。
近く自在錐に代わるお値打ちな大工さん用のホルソーの発売を期待しております。
とにかく、この問屋さん客層が良いんです。
はじめて見本市に行った頃は、買い物に来ていた販売店がメモを見ながら
「○○を10個、△△を20個・・・・・・・・・・・・・・」
なんて価格も聞かずに注文し、担当営業は、ただただ伝票を書くだけ、
自分はそんな買い方はしたことがありません。
でも、さすがに近年はそんな光景は見ません。
交渉もせずに購入する販売店もどこかで聞いたことのある”打っても響かない販売店”かもしれません。
当店のそう思われないように努めます。
この問屋さんはナス印の刃物の発売元だけに、昔は殿様商売だったようです。
今から40年位前までお付き合いがありましたが、何も買わなくなった経歴があります。
それから30年近く取引がありませんでしたが、ある商品が欲しくて、取引のお願いをして現在に至っております。
数年前、この問屋さんの見本市に行って車を停めた時、駐車場整理の担当の方が
「昔、僕は利兼さんに行っていました。理由は分かりませんが、ある時から何も買っていただけなくなってしまいました。」
皆さんにはどうして何も買わなくなったか？理由が分かりますよね。
それではまた。
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