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スライドのお話 その2

マキタがスライドマルノコを初めて発売したのは、日立のC8FBの1年後でした。
最初の機種はLS1011と言います。


日立よりも軽いのに高さは15mm余分に切れることが利点であり、
それが理由で、注文が殺到したため、当時あまりマキタの商品を売っていなかった当店には
注文が入っていても、なかなか商品が入荷しませんでした。
注文してから2か月以上経っても品物が入荷しないので、日立の営業マンが
「どうしてマキタのスライドマルノコを飾らないの?」
「お客様からの注文が入っているのに、1台も入っていませんが?」
「えっ!○○販売店には倉庫に何台か積んであるけど?」
「本当?じゃマキタにクレーム付けるわ。」
早速マキタの所長に電話。
「○○販売店にはLS1011がたくさん積んであるらしいですが、どうしてウチには1台も入ってこないんですか?」
「・・・トシカネさんはマキタを主力で売ってくれないから、後回しになってます。」
「でも、他の販売店に滞っているようなら、1台くらい回してくれてもいいと思いますが?」
「でも、台数割引の関係があるからできません。」
「あっそう。だったらマキタの商品はもう買えません。」
「勝手にしてください。」
この後、しばらくの間、マキタの売り上げがなくなったことは言うまでもありません。
その後、しばらくして注文分のLS1011が5台入荷しました。発注後4か月後でした。
しかし、この5台(正確には注残分の1台を引いた4台)を売りさばくに2年掛ってしまいました。
軽くて切断能力が大きいのに、どうしてこんなに掛ったか?
原因はスライドポールにありました。
続きは明日。
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追伸:一昨日のクイズの正解者はまだ1名だけです。ヒントもたくさん増やしましたので、勇気ある回答お待ちしております。