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世界で一番安いプレカット最終回

いよいよ納品日です。
お客様より指定された日だったんですが、翌々日から使いたいとのこと。
朝10時から現地で納品設置が始まります。
メンバーは、城南製作所の20代の男性が2名と自分の3人のみです。
「今日1日で終わりますか?」
と尋ねると、
「終わるまで帰れません。」
と、心強い返答が返ってきました。でも、墨出しも何もしていません。でも頑張ります。
こちらはこちらで、電気工事と集塵配管もあるし、定寸定規も据え付けますが、これはラインが座らないとできません。
城南の2人は墨出しをしておりますので、こちらはその間に電気配線と集塵の下準備。
今回は2階に設置のため、開いているうちに、集塵機や定寸台を2階に上げます。
城南の2人の墨付けが終わると機材を2階に上げ始めます。
ロスカットソーのローラー台を先に組んで、アンカーを入れて頂き、それに合わせて、定寸台の設置です。
定寸台のアンカーが打ち終わるとパネルソーの定規を取り付け、クロスカットソーの切墨から基準で定規の目盛りを合わせます。
この頃には、すでに暗くなっていました。
城南の2人は岐阜県から来ていますので、早く帰さないといけませんので、自分の仕事は後回しにして、
2人の仕事のお手伝いをして、何とか午後8時に城南の2人を帰しました。(お疲れ様)
これで、気にせず、作業が続けられます。
電気を繋いで試運転、定規の誤差はいつでも修正できる構造にして、微調整。
墨1本以内の誤差で抑えて、集塵配管して、連動もつけて・・・。
この頃には思考力が低下しています。時計と見ると午前1時30分!
あと、2時間くらいは掛かりそうなので、一旦帰宅。
次の朝、クロスカットソーと定寸定規の連結部が仮で付けてあったので、補強部品を手作りの即興で製作。
午前9時に再度現地で取り付けて、最終試運転。
お客様に合格を頂き、通常業務に戻ります。
午後から、一回りして通りがてら、様子を見に来ました。
明日から入る予定の大工さんが見えましたので、順に説明。
大工さんは「使ってみないと分からない。」ということで、次の日も寄ることに。


その次の日は寄ってみると、何事も無く作業されておりました。
12.7mmの特別仕様の木工ドリルは消耗が早いようです。
再研磨できるんですが、お客様が使い捨てで良いと言われておりますので。
定寸定規はお客様の取引先の建築屋さんが、完成したものを見て欲しがっていたようですが、
取引先の道具屋さんに、注文されたようなんですが、なぜかマキタが作ったものと勝手に勘違いし、
マキタの特機部(木工機械専門)の営業の何度も問い合わせては断られ、
特機部の営業から、そんな話を聞かされました。


それから数年後、あることが原因で、この機械を処分することになりました。
定寸定規の行き先は言うまでもありません。


長くくだらないお話にお付き合いいただきました方々には感謝いたしております。
とりあえず、このお話はこれで完結です。
でも”世界一安いって”いくらくらいか?気になりますよね。
具体的な数字は言えませんが、すべて入れても10M円掛かっていません。
それではまた。
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