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続・入隅カッター その2

入隅カッターの特徴は床ヅラから6mmの溝が突くことができ、さらに溝の突く位置を任意に微調整できるところにあります。
松井鉄工の際カッターの場合高さ調整ができません。
(あて板の厚みを変えれば、厚みの差だけ変わりますが)
入隅カッターは溝を突きたい位置よりやや控えて削ることにより、間違いを少なくすることができますし、
あと墨半分突くことも可能です。
そのための微調整機能をご紹介します。
まず、これがカッターが一番下の状態です。

これから上下ストッパーネジを緩めたまま、微調整ネジを上げるほうに回すと

このように微妙に少しづつ上げることが出来ます。
初期設定では、上のストッパーの位置は15mmになっております。もちろん変更可能です。
しかし、それ以上厚いフロアを使う時は、本体を微妙に上げるよりも加工する床の上にコンパネ程度のベニヤを置いて
その上で加工したほうが、早いと思います。
ちなみにこんな加工も出来ます。

本来、この機械は新築用ではなく、リフォーム用に考えた機械です。
バリアフリー以前のフロアは敷居が上がっているため、フロアを貼り増しすることがあります。
その時に、敷居・柱・幅木・立見切・階段など、すべてのフロア差込部を削れば、フロア施工はかなり楽になると思います。
実際に試作の段階で現場で使っていただきました。
仕上がりはかなり評判が良かったんですが、問題点も当然あります。
1.とにかく削り屑が多い。
2.幅木下のフロア押さえ釘を切ってしまう。
3.刃が切れなくても使うとベルトがスリップし、それを続けるとスリップ癖がつく。
4.切れない刃で衝撃が加わるような使い方をすると、刃の軸が曲がって刃がブレる。
1については掃除をすればいい。
2は下ヅラを突かず、上端だけ突いて、下を引っこ抜けば、釘を回避できます。
3と4については使用者の理解があれば何とかなるようです。
ですので、入隅カッターをご使用される方は、とにかく機械の特性のご理解が必要となります。
それではまた。
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