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チップレス連結釘

某所で”チップレス連結釘”の問い合わせがございました。
チップレス釘と言いますのは、日立が”カネマツの垂直シート連結ボード釘””MAXの斜めシート連結釘”に対抗して
オリジナルの樹脂連結釘を今から25年以上前に発売したボード用の連結釘になります。
意味からするとチップ(樹脂のゴミ)レス(出ない)と言う意味で、シート連結釘と同じ意味なので
これでは正体が分かりません。
それでは、現物を確認することにします。

これが外箱です。
最初のこの釘が打てるNV38Aが発売されて頃は、良く売れていました。
NV38Aはチップレス専用のボード釘打機で、現在のボード釘打機より少し大きく、ツラ位置調整方法がベースを抜いて裏返す
2段切替方式でした。
余談はさておき、それでは蓋を開けてみます。

かなり古いので輪ゴムが全部切れています。
さらに連結部分を確認します。

シート連結よりも連結部分の腰が強いのが特徴です。落としても釘が外れることはありません。
その代わり、釘を補充すること(再利用)は不可能です。
もちろん釘を打つとシートが真っ直ぐに出てきますが、手で引っ張っても千切れませんので、
本体についているレバーを倒して出てくる樹脂をカットします。


樹脂連結の利点は
1.仕上がりで針金痕が出ないこと。
2.仕上がりで針金が飛び出ないこと。
3.針金連結は発射時、針金が平行に曲がって手前に寄り、針金が切れると反対側に跳ねるため、釘が斜めに入る。
4.打ち込み時、針金が飛ばないこと。
以上の利点があります。
この中で最近針金の飛散による目の怪我が多く、建築会社によっては
「針金連結釘打機はビニルカバーを必ず使用」
と、されているところが出てきました。
皆さんのところではどうでしょうか?
それではまた。
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