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スライドのあるある・・・解説その3

3つ目の理由と4の3の現象は留め切り用のチップソーよりもアルミ用のチップソーの方が差が少ない。には、関連性があります。
実際に切断した場合、このように赤い部分の鋸道が広くなってしまいます。

そのため、どうしても狙うべく墨位置が隙気味になってしまいます。
昨日挙げた二つの理由以外に刃先の形状に理由があります。
一般的な留切用のチップソーは刃先が交互の上目の傾斜角が付いています。
この傾斜角は裏バリを防ぐために重要な意味があるが、これが切り始めにブレを生む原因になっていると言われています。

図のように、留切の刃は上目に傾斜角があるため、尖っているほうに刃先が曲がろうとします。
これは丁度、破風飾りの刃先が傾斜しているカッターを定規を当てて削ろうとすると、刃先が尖っている方向に曲がろうとするため
定規が離れずうまく削れるのと同じ条件になります。
それに対して、一般にアルミサッシの切断に使うチップソーは上目の傾斜角を取らず、すべて同じ形状にして
薄いアルミサッシをおとなしく切断するタイプが多いのですが(一部例外もあります。)
その場合、刃先が曲がろうとしないため、刃のブレる作用が少なくなります。


あるあるのお話はここまでですが、次回『スライドによる毛引き切断』のお話もUP致します。
それではまた。
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