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角のみのバイスが破損

あるコメンターの方から「角のみのバイスが割れたので修理して欲しい」との依頼がありました。
メールに写真が添付されていましたので、察しは突いていましたが、
角のみのバイスで無垢の柱を締める時、芯割り面は柱が縮んでバイスが十分に締まらない上に、締めた面が逃げ勝手になるため
使用者は、バイスを異常な力で締めてしまい、それによって破損します。
今回は7305Lと言うバイス能力が300㎜以上機種で、部品代だけで5万円くらいします。
幸い30000円の中古品があったのですが、それでも補強修理して欲しいとのこと。
と、言うことは1万円くらいで修理しないと、支払う側が納得できないでしょう。
とりあえず修理品が持ち込まれました。

破損箇所はこの通りです。

補強すべき箇所はあまり部材が厚くなく、裏にスライドレールがあるので、裏側にナットが使えないところが多い。
また材質がアルミダイキャストのため、無理な力に弱い。
この悪条件の中で、一番簡単な方法を考えます。
まず内側に鉄板を当てる部分の幅が約40㎜
外側は鉄板を当てなければいけないが、外面が面一ではないので、外側の形状に当て板を合わせなければいけない。
倉庫の鋼材在庫で使えるものを選択して

その鋼材の中から使える部材で外側の鉄板を各パーツごとに切断。

それを溶接せずに本体に仮付け。そこで仮付けしたまま、溶接。それを外してから、本溶接。

再度固定してから、本体のアルミ部分に下穴を開けてタップを切り、ネジで固定。
裏側に出ても良い所は、さらにナットも入れて両面から固定する。
以上で完成。

お客さま、ありがとうございました。
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