この日はある大工さんのところで三相の機械のメンテナンスに伺いました。
この建築屋さんの機械は当店で納めたものではありませんが、全く業者の手を入れていなかったようなので、
順に確認していきました。
パネルソーの直角出しをして、直角二面の昇降音の悪いのを直して、
念のためにこの固定定盤の自動カンナを見ます。
ローラーの高さを調整しようとしたら、この機械の送材ローラーはゴム製で中央ばかり使っているせいか、
鼓状に磨耗していました。
500mmの幅で中央と両端の高さが3mm近く違います。
交換することが一般的ですが交換すると1本8万円ほど掛かります。
しかもそれが全部で最低3本替えないといけません。
今回はコストを抑えるために削って補正することにしました。
使うのはディスクグラインダに多羽根ディスクを付けたものになります。
ゴムローラーを空回転させながら削ります。
1本削ると自分の顔と利き腕が見えなくなるほどゴムだらけになります。（周りの方々はみんな必死に笑いを堪えていました。）
何とか鼓状のゴムローラーがほぼ筒状になりましたので、ローラーが小さくなった分だけローラーを下げます。
しかし、ここで問題が！
一番磨耗していた手前ローラーが目一杯下げても刃の高さよりも微妙に高く、削りしろが1mm以上ないと送りません。
さて問題です。
これ以上、下がらない前ローラー１を、どう対処したでしょうか？
解答は、また来週！
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