先日、ある大工さん補修屋の話をされた。
「おらた〜、一日一生懸命働いて2万円（経費込の手間代）にするのがやっとなのにクレームが出て、補修屋を頼むととんでもないことになる。」
「そりゃぁ結構な金額を持っていかれるでしょう。」
「一日頼むと6時間で5万円だぜ。」
「それくらいは普通ですよ。木工機械の修理でも外注を頼むと組合の金額は一日6時間で4万円。これを外注として金物屋が請求したら5万円でしょう。しかも高速代や宿泊費は別途ですからね。」
「そんなに取られたら、何をやっとるか分からんよ。」
「でもね。大工さんは1週間に6人工働けるけど、補修屋や修理屋は営業処理と事務処理までこなすと1週間に3人工くらいしか働けない。すると大工さんは6人工x20000＝12000円、補修屋は元請が1万円跳ねるので3人工x4万円＝12000円。結局変わらないですよ。」
ちなみに当店では修理工賃は組合に加入しているわけではないから、そんなに頂いておりません。
一日6時間で4万円、半日2万円と言うことは1時間なら6666円？
でも至急修理の場合は作業時間ではなく会社を出てから帰るまでの時間ですから片道15分で30分修理して6666円と言うことになります。
急ぎでは、なければ、外回りの途中に立ち寄りますから移動時間は含めません。
また、成功報酬ですので、直らなければ請求できません。
ですので、時間請求もケースバイケースになります。
それから当店で納めた機械に関して、売り手に責任があるとみなされる場合や有償では申し訳ない場合など
サービス修理もかなりあります。
逆にありがたい修理は他店から購入された機械の修理。
一見何となく不愉快なようですが、依頼側が恐縮される中でも修理ですので、待遇が良い。
また無償で行うことは、まず無い。（直らなかった時を除く。）
職人さんも修理工事の場合はお施主さまから話を伺って、話がまとまらない場合は人件費をいただけませんので、
修理依頼を受けたときは成功報酬として、人件費＋αを正当に請求してください。
これは家族のためではなく、業界全体のためです。
逆に
「他の大工さんは住宅の修理工事の金額を頂き過ぎ！」
なんて言われる方がおられますが、そんなことは言わないで相場を人並みにしてくださったんですから
感謝するくらいの気持ちを持って欲しいと思います。
未来の職人さんを育てるためにも。
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