先月の話でありますが、シンワののび助の部品依頼をしたところ、
「この部品はお出しできませんが修理ならお請けします。」
とのことで問屋を通じて修理依頼した。
数日後FAXが来て
「〇〇円掛かりますが修理しますか?ただし修理中止の場合は見積もり手数料を頂きます。」
修理代と見積もり手数料はあまり金額の差が無いので、お客様に伺わず修理依頼をする。
そもそも見積もり手数料が掛かる話を聞いていないのに見積もってから手数料を取るのは道理ではない。
しかし、エンジンの業界では、見積もり中止の際に手数料が掛かるのは常識のようである。
でもハイコーキ(旧:日立)やマキタは見積もり中止しても手数料は取らない。
かつて日立が一時期手数料を徴収することになったことがあるが、
販売店やユーザー様が払わないの一点張りで徴収できず、消えてしまった経緯がある。
そのため、エンジンの修理依頼をするときはエンジンメーカーの担当に依頼時に
「この修理を見積もっていただき中止するときは手数料が掛かりますか?」
と伺ったら不思議そうな顔をして返事をしない。
もう一度「この修理を見積もっていただき中止するときは手数料が掛かりますか?」
と伺うと
「見積ったら手間が掛かるんで、手数料が掛かるのは当たり前でしょ!」
と逆ギレされた。
こちらとしても、自分の機械を修理依頼するならともかくお客様の機械の依頼ですから
「前もってお客様に確認を撮らないと中止手数料なんていただけません。」
と逆ギレ返し!
さすがに担当は何も言いません。
「とにかく払わないとは言っていません。中止手数料が出るか出ないかを確認しているんです。本来なら受ける側が先に言うべきことです!」
ここまで言ったら小さい声で
「出ます。」
手間が掛かるから請求できるのであれば大工さんがお施主様から呼び出されただけで人工(にんく)請求できるし
見積したら見積手数料を請求できることになりますが、現実はそうではありません。
支払いが生じる件は必ず事前に確認すべきです。
ただ、今回のシンワの件で参考にしてほしいことがあります。
修理をした場合は見積もり手数料を取らないと言うこと。
見積と言うのは、あくまでも修理をした場合のことを考えての見積もりでありますから
話が始まってから引き渡しまでの金額になりますが、
見積もり中止の場合は修理実行以前の手間代が掛かっています。
ですから場合によっては見積手数料をお話があった時に手付金代わりに1万円でも良いですから同時徴収し
修理工事実行したときには手付金を工事費に当てればお客様には損害が発生しません。
見積ったのに他業者に依頼された場合は返さなくても良くなります。
ただ修理見積り後長期間放置された場合、手付金の覚えをしっかりしないといけませんね。
手付金の領収書に請書を添えて依頼時に提出していただくのも良いかもしれません。
それ以前に当店が実行しなければいけないかも?