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やっぱり怖い”常傭”その1

以前この件を取り上げたことがありました。

ある大工さんが木造の新築の依頼を請けられました。

しかしその物件は曰くつき。

設計士が途中で変わって基礎屋もトラブルがあったようで

大工さんも請けたくはなかったが特に断る理由もないために請けてしまった物件。

施主側から「常傭」で行ってほしいとのことで大工さんは確認のため

「日当で請求と言うことでよろしいですね。」

これがケチの付けはじめであった。

プレカットを材木屋に依頼すると

大工さんは常傭だから直接請求してほしいとお願いするが、

材木屋は施主が相手では構造的な話ができないので

大工さん経由でないと請けられないとのことで

頂いた請求書をそのまま施主に渡すが、施主はこれが不服。

どうして大工さん経由でないと請けられないか理解しようともせず

一方的にクレームをつけるので大工さんが無理にお願いをして

材木屋から直接お施主に請求し集金をする。

 

今度は屋根工事に移るが施主に屋根工事屋の頼むところがないので

大工さんに紹介依頼をするが、屋根屋さんは大工さん当てに請求したので

これがお施主は再度の不服。

クレームを付けたいがためか?

「瓦が曲がっているから直せ!」

屋根屋さんは「これくらいは問題ないですよ。」と言うが

施主は「気に入らん!」

と言うことで屋根屋さん目の前で割って新品を差し込む。

(もちろんビスは打てません)

施主は、まだ気が収まらないのか別の瓦もクレームをつけると

屋根屋さんまた瓦を割って取り出し新品を差し込んで「次は?」

 

こんなことの連続だったため、大工さんが月締めで持って行った日当の請求書を

「これは払わん!」

とお怒りの様子で大工さんその現場タイベックだけ貼らないとダイライトが傷むので

そこまで行って再度集金のお願いをするも支払う意思は、なし。

当然、続きの工事は掛かれない。

 

続く