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先週の解答(リョービ電子マルノコの新品不良)

それでは先週の解答です。
先週の問題は


上記のリョービのマルノコが軋んで切れなかった理由は何でしょう?
でした。
結論を先に言いますが、今回のマルノコはベース不良が原因と思われます。
近年のアルミベースマルノコは造作マルノコ同様に、ほとんどフライス加工されています。

フライス加工をすれば平面になるはずなんですが、
加工中に加工側高温になり裏側との膨張率の差で表が膨らんでしまったところを平面にすると
冷却後加工面が凹んでしまいます。
それを防ぐために切削中に高温にならないように時間を掛けたり、刃物を早めに交換するなどの工夫があるようですが
今回のマルノコには一工夫が足らなかったようです。
結果として

前後方向が凹んでいるなら大きな問題はなかったんですが横方向の凹みがあり
直角を合わせる位置で直角にするとベース先端と刃物の直角が合いません。
試しに45x45mm角を切ってみましたが、刃の抜け終わり部分が切れすぎて凹んでいました。
もちろんリョービに新品の部品を無償で頂き、交換することで凹みが僅かになりました。
(フライス加工するために凹みをゼロにすることは難しいですが、微妙に凹んでいる方が吸い付きも良く、摩耗しても平面度が保てます)
手押し定盤もフライス加工してありますが、同様の理由で中央が僅かに凹んでいます。
でも、その方が吸い付きがよく、長期使用で外周が摩耗しても平面度が保てます。