土曜日に傾斜盤の送り機のギヤが摩耗したので大至急交換の依頼が来た。
土曜日はメーカーが休みのため連絡もとれないとの理由で月曜日の午前に伺うことにした。
月曜日の、朝現地に向かう。
これが問題の池谷製作所の送り機。
中を開くと(厳密には既に開いてあった)
中間ギヤが樹脂製のギヤのためその小さい側の刃がすべてなくなっていた。
「何で金属製じゃないんだ!」
といろいろな方に不思議がられるが、すべて金属製にすると、
刃が欠けたり摩耗した金属粉によってギヤ回りが壊滅状態になることもあってか?(適当な理由)
とにかく、自分はこの機械を早く使えるようにすることが仕事である。
すぐに池谷製作所に電話すると留守電で
「ただいま、社長が体調不良のため、今月末まで対応ができません。」
お客様には事情を話して、最速の手段を講ずるために一旦帰社。
池谷の代理店に電話をすると池谷の件は伺っていないとのこと。
これでは、部品がすぐに見つかりそうもないので、中古部品を探す。
いつもお願いする中古業者に電話すると在庫がありそうなので部品が合いそうなものを確認するとのこと。
すぐに外したギヤの寸法図をフリーハンドが書いてFAXする。
折り返し連絡があり、同じ部品であるが、新品よりも高くなってしまうけど良いか確認されたが
仕事に支障をきたすので新品よりも高い中古品であるが事後承諾でお願いし、
この件をお客様にも承諾を得る。
翌日、部品が到着後、修理に伺う予定を立てるが、再度お客様から電話が
「今度はフンデガーの集塵機の音がおかしい。」
フンデガーと言うのは三次元クロスカットソーのこと。
この機械はどんな勾配でもカットできる特殊な機械である。
さらに数十分後、再度電話が
「さっきの集塵機ついに止まっちゃった。」
出先だったので、帰社後段取りをして電話を
「明日、集塵機が緊急なら午前中に集塵機だけ修理をして送り機は後日にしますが、午後2台ともの方がよろしいですか?」
「う〜ん、午後2台ともでお願いします。」
次の日の午後、部品が入荷したので、現地でギヤを交換し
集塵機のモーターも分解してベアリング交換しますがベアリングが完全に焼き付いて抜けない。
仕方がないのでディスクグラインダーで両面に切れ目を入れて、叩き割って交換。
これにて一件落着!