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修理を請ける時

修理品が持ち込まれたとき、できるだけ症状をお聞きします。


例えば釘打機なら
・(待機時/打ち込み時/トリガを引いた時)に(いつも/時々/たまに)(排気口/トリガ/発射口)からエアが漏れる
・釘が(たいてい/時々/たまに)発射しない
・ドライバが(たいてい/時々/たまに)戻らない
など、どこが故障したかではなく、どんな風に困っているのかが知りたいんです。


修理は機械を正常にするのは間違いないですが、正確には困ったことを解消することが重要だと思っております。
極端なことを言えば、使わない機能に不具合があっても直す必要はないと言うこと。
例えばアースが必要ない方にアースが使えるようにする必要がありますか?
もっと極端な話なら、安全カバーを故意に外された方の安全カバーは付ける必要がありますか?
安全のために付けるべきですが、このような場合は事前に確認し、「付けるな!」と言われたら付けることができません。


ただ、必要以上のことを言われる方がおられます。
どこが悪いのか調べ始めているところで言われます。
「パッキンが悪いのか?」(まだ開いてもいません)
カーボンブラシに手を掛けようとすると「カーボンは、まだある!」(カーボンブラシは長さの問題ではありません)
「買った方が早いか?」(これは意味不明です。買った方が絶対早いですが、そういう目的の意味ではありませんから)


とにかく修理は
1.症状の確認
2.原因の究明
3.実行
4.動作確認
通常見積もりをする場合は2が究明できてから見積もりすべきですが、その時点で修理手間の半分以上終わっていることが多い。
ですから、メーカー修理は2のさわりくらいで見積もりします。
3だけにお金を払って、他はタダだと思われていますが、冷静に考えたら理解いただけると思います。


先日も充電ピンタッカの空打ちを持ち込まれましたが、分解してドライバ不良が原因と分かりましたが
「すぐ直らないなら別の店(もちろんメーカー修理です)に頼むわ。」
この件はノーコメントさせてください。