釘打機の再修理依頼が持ち込まれました。
症状は、天井の斜め打ちの時に反応がなくなるとのこと。
修理後の試し打て上向きに検査することはありませんから
恐縮してしまいます。
実際に打ってみると上向きでも下向きでも打てているようですが
何度も連射するとたまに打てない?
何だろう?
打ち方を変えて打てない確率を上げていくと
右45度に傾けた時が一番発生率が高い。
先端を確認するとこの位置だと打てるが
わずかに下げて
この位置だと打てない。
この位置は斜め45度で打った時に発射口が対象物に当たるため
安全装置が反応できない位置である。だから打てない。
対策は簡単深さ調整を浅くするだけ。
でもこれをユーザー様に言うと必ず
「そんなことをしたら釘が浮いちゃう!」
そんなことはありません。
深さ調整はパワー調整ではありません。
ある一定の深さになっていればそれ以上深くしても釘面は変わりません。
特に今回のように発射口が対象物に当たっている時は完全な限界です。
ビス打ち機でも同様に早打ちすると釘が浮くからって
深さ調整を目いっぱい深くされる方がみえます。
ビス打ち機は定位置で止まると初めて釘を送りますが
ビスを打ち切る前に移動したら釘を送らないか
ビットが戻らないために次が空打ちや釘詰まりを起こします。
くれぐれも深さ調整は必要最低限にお願いします。