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未だ意味不明な”パッキンが悪い”

パツキンと言っても決して外国の方のお話ではございません。

未だに釘打機のエア漏れがあると

「パッキンが悪いのか?」

この件に関しては回答不能です。

質問されている方の意味は

「”パッキン”と言う名前の部品が悪いからエア漏れをしているのか?」

と言う意味だと思うんですが、正式に「パッキン」と言う部品は存在します。

各社部品の呼び名はテキトウで「パッキン」と言うと大半は

ハウジング(ボディのこと)同士のつなぎ目に入っている

紙状のもののことを呼ぶことが多いですが、

その場合はエアが漏れているところが触って分かりますので

パッキンと言う名の部品が悪くて、エア漏れをする場合は

どこが悪いかすぐに分かります。

ただエア漏れの場合、そのようなケースは滅多にありません。

そもそも釘打機には大小5個くらいのピストン&シリンダで形成されています。

シリンダの中にエアを入れることによってシリンダが押され

それぞれ必要な作業をするわけですが

ピストンは行ったきりではなく戻ってこないといけません。

スプリングで戻るものあれば逆方向にエアを入れて戻すものもあります。

いずれにしてもシリンダの中に入れた圧縮空気を排気しないと

次の作業に移れません。

そのため、ピストンは作業が終わるたびにエアを漏らします。

この作業がうまくいかないと気密している部品(いろいろなパッキン)が

正常であってもエア漏れをします。

修理するものは

1.症状を正確に把握し

2.その原因を突き止め

3.その対策を講じること

が業務ですが賃金を頂く部分はなぜか3番だけで、

1と2と見積もり手間は無料が当たり前になっています。

実際問題として3の手間なんて修理業務のうちの半分も満たないことが大半。

だから、工業用の修理業務は見積もり中止の時は有料が普通。

 

ユーザー様が「パッキンが悪い?」と言うならともかく

売店が「パッキンが悪い。」なんて言ったら

「私はテキトウなことを申しております。」と同じでしょう。

 

屁理屈を言えばパッキンを部品名ではなく

「気密状態(パッキン)が悪い。」と言う解釈とも取れます。

これなら、もう少しまともな意味に取れますが、

それだと「エア漏れをしている。」と同じ意味だから

解説になっていません。

エア漏れが起こったら

どこから(各排気口・ハウジング継ぎ目・発射口など)

いつ(いつも・待機時・発射時など)

どれくらいの頻度で(毎回・時々・たまに)

を修理品を渡す方に伝えてほしいですが請ける方のスキルに問題があれば

文面で添付するか、日中の通話可能時間帯を添えた携帯番号を記してください。