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釘打機も長く使いすぎると

今回の修理はNV50AK。

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このブログを最初から読んでいる方はご存知だとは思いますが

知らない方は自力で調べてください。

とにかくバランス重視で常圧では一番使いやすいと言われ続け20年。

流石に発売当初購入された方は何度も修理して使われていると思いますが

消耗部品ではなく、どんな釘打機にも言える事でありますが

発射口付近のガタツキが出て、釘が詰まりやすかったり

空打ちしやすくなったりします。

「いくらかかっても良いから、しっかり直せ!」

と言われれば修理しますが発射口の鍛造部品を含めた部品一式だと

修理代は新品の半分以上掛かります。ですから当然常識では修理しません。

でも、そこを何とかしなければいけないところが当店の仕事。

今回の症状は一度に釘が2発出る。100発撃って5~10回くらいでしょうか。

2発出る直前が空打ちの場合は送り不良が原因ですが

今回は直前も釘が出ているので原因が違う。

よく見ると釘送り部の遊びが大きくなっており

正常なら送り爪が1発打った後、釘1個分退避して釘を送るところ

釘2本分近く下がるときがあり、それが原因のようである。

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送りのピストンが余分に戻らないようにするには、

痩せてしまった78番のダンパを交換すればいくらか改善すると思いますが、

全体的なガタがあるのでもう少し遊びを殺したいところ。

そのため今回はダンパの厚みを増やすために、

ハガキくらいの厚紙をカットして自作する。

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次の修理の時のために余分に作っておく。

これを入れて試運転すると、たまに空打ちの後に2本出る時があったので

メインピストンを見ると15番のピストンリングが割れていた。

これが割れるとエア漏れは起きませんがリターンのエアが抜けてしまうので

リターン不良を起こし、ピストンが最上部まで行かず

釘を送ってもピストン先端が邪魔をして空打ちになります。

ピストンリングも交換して200発くら打ったところ今度は異常なし。

お客様はいつ「新品に買い替えてください。」と言われても良いように

防御策を張っていましたが、当店ではそんなことは思ってもおりません。

この間15分ほどですが、お待たせしました。