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たとえ冗談でも

先日開店と同時に来店されたお客様が陳列されているある商品を外されてから

「目立て出来とる?」

研磨済みの棚から預かっていたチップソー研磨を渡し

台帳に付けたのを確認し出口に向かおうとしたので

慌てて最初に取り出した商品を確認させていただき台帳に付けようとすると

「なんだ!サービスじゃないのか?」

開店直後ですから他に誰もいません。

冗談だとは思いますがお客様と売り手の関係。

従うわけにもスルーするわけにもいきませんが、

さすがに一言言わせていただきました。

「それって、常傭の大工さんが一日汗を流して日当を請求した時に同じことを言われたら冗談でもダメでしょう。」

世の中には言っても差支えない冗談と問題ある冗談があります。

でもさすがに言われたお客様は

「良いじゃないか。」

うまくお茶を濁した回答として承りました。

 

同様な受け答えとして、請求書を持っていくと決まって

「これは要らん!」

このためにお客様に尽くそうと一か月頑張ったのに・・・。

一度言われたら次の月から郵送か不在時にしか届けません。

持参したときにお見えの時は持って帰ります。

 

展示会などの価格交渉中ならその程度の話は冗談でも本気でも構いませんが

通常業務では、個人的に譲れない部分もあります。

 

逆に問屋さんやメーカーが請求書を持ってきたら

「ありがとう。」

と笑顔で受け取ります。

少々売り上げが少なくても気分よくお付き合いしていただきたいですから。

 

お客様は大切な取引先ですが、仕入れ先はその次に大切な取引先です。

共存共栄。

譲れないところは譲れなくても気持ちの良いお付き合いのあり方を

日々考えていきます。