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神は見捨てず

昨年、長くお付き合いさせていただいた2x4の工場が閉鎖したため

別の2x4工場を貸しのある営業マンに口利きしていただき取引させていただいた。

ところがこの工場も修理を数点行っただけで閉鎖になってしまった。

残ったエア工具も従業員が買いたいから見積もってほしいと言うことで

残れば売って頂けるように高めに見積もったが1台も話が無かった。

これで終わりかな・・・と思っていたらその工場の次長から電話が

「見積もり流して電話したら、これじゃ分からんとか言われたけど、あんたじゃなかったみたいで・・・。」

ウチのような零細企業にありがちなんですが固定電話に電話しているのに

いつもの担当が出るものと決めつけて電話されることが多い。

毎日注文するメーカーや問屋でもよくある。

これは零細企業の宿命と思って諦めることにしている。

話を戻すが次長には

「すみません。今、出先なので帰社後見積もりを入れます。」

帰ってFAXを見ると50万円くらいの道具一式の見積もりである。

「どうせかませ犬だろう。」と思いながら目いっぱいの見積もりを出す。

しかもいつもと違う税別で。

(税込みで書くと高くみられるだけでなく価格比較がしづらいと面倒だから)

次の日は電話もないが、どうしても取りたいほど儲けていないので

営業せず放置プレイ。

どうせ別のところで購入したのだろうと思ったら

その翌日、次長から電話が

「明朝、元大工のウチの職員が道具を見に行くので必要なものを渡してくれ。」

思わぬ電話に対策を考えるが特になし。

翌朝みえた元大工さん。

必要なものを順に言われるので台車に積み上げる。

全部出し終わると「これとこれの2点だけ伝票を切って!」

(思わずコケそうになった)

「えーっと、残りは会社に持ってって!」

金嵩の載す電動工具はなかったが、反面利益率が良いのでありがたい。

後日、残りを次長のことろへ届ける。

次長は、なかなか出てこないがそのうち最初に口をきいて下さった

貸しのある営業マンがこちらに気が付き

「せっかく来てもらえるようになったのに申し訳ないね~。」

と恐縮されているようですが

「いえいえ〇〇さんのおかげでたくさん購入していただきました。」

「はぁ~?」

「キッチンパネル施工を行われるようなので小道具一式購入していただきました。」

すると、次長がみえましたので、

少しお話して残りの電動工具一式の注文もいただきました。

また帰りに先ほどの営業マンに

「また、たくさんご注文を頂きましたのでありがとうございました。」

これで貸しは解消ではなくお釣りがあるから、

今度がこちらが奉仕をしなければいけない。

 

”神は見捨てず”と言うのは返して頂けることではなく、

相手に対して返さなければいけないことである。