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日立のビス打ち機の調子が悪い

最近続けて、タイトルの話がありました。

1件目は某IHDのH社の大工さん。

日立のビス打ちのビットが滑ってしまうことが多いらしい。

「下地に問題がありませんか?」

と伺うと

「やっぱり!最近ウッドショックのためベニヤみたいな間柱が使われているんだけど、それが滑る。」

「LVLは以前からよく言われていますが、あまり硬いと日立では入りませんMAXにしてください。」

 

2件目はI工務店の大工さん。

「日立のビス打ち機の調子が何かおかしいんですけど。」

「下地が何か変わっていませんか?」

「やっぱり!構造合板についてくる間柱が異様に硬いんです。」

「ちなみに12.5mmボードに32mmビスが支給されていませんか?」

「そうです。」

「その場合は28mmのビスを使わないとダメですね。ただの過剰品質ですよ。」

 

どちらも機械の不具合ではなく、日立では打てない領域。

これはマキタも同様である。

打てるのはMAXだけであるがMAXでも全体重をかけて打てるところ限定の話で

押さえにくいところでは日立と条件が同じになります。

どうしてMAXだけが打てるか?

それはビスを打ち込む方式の違いです。

日立とマキタはビスを大きいピストンで半分打ち込んでから

後半は小さいピストンで押し込みながら回してツラまで来ると

モーターが自動停止しますが、下地が硬いと小さいピストンが押し込み切れずに

戻ってしまい、人がいくら押さえても

ビットが空転してビスを締めることができません。

 

MAXは2段目のピストンがありません。

MAXのピストンはビスを半分打ち込むだけでそのまま後半は人の押さえる力で

スクリュードライバ式に締めこんでツラまで来るとモーターが停止します。

 

それでは硬い下地の時の対策は?

それは軽天を使う時の鋼板モードで打ってください。

鋼板モードにすると前半の打ち込みが強いので

ねじ山1山分くらいねじを余分に打ち込みます。

するとねじが木下地を削りながら入るので、後半のねじ込みの抵抗が減ります。

もちろん下地が柔らかいとねじが空転しますが、

今回は下地が硬い時限定の話ですから、

柔らかい下地の時は木下地モードに戻してください。