昨日筋交い金物の制震機能のあるものを調べてほしいとの依頼があり
確認するとこれがありました。
従来の内付の筋交い金物の代わりに使うだけです。
施行はいたって簡単ですが価格が従来の筋交い金物の40倍くらいします。
普通の筋交い金物は耐震金物と呼ばれ
軸組工法の耐力壁が揺れても筋交いが動かないようにすることが目的ですが
そうなると家の中の家具や電気製品が飛んできて危険です。
それに対して建物の下に揺れを吸収する装置のあるものが免震です。
これなら建物の揺れが小さくなるので安全ですが、コストが高い。
某I工務店だと一棟当たり4~500万円かかるらしい。
(しかも免震ゴムの寿命があるので定期的に交換が必要)
そこで「揺れのエネルギーを熱に変える」(熱は無視した方はいいでしょう)
なんて意味不明なキャッチフレーズで広告しているものが制震。
これだと揺れたときに筋交いが伸び縮みするので揺れを吸収して
免震と同じ効果がありますが問題は柱が動くので面材が割れてしまうこと。
これだと家を守ることにはなりませんが倒壊を防ぐ効果がありますので
人の命は守りやすいと思います。
まとめとして
耐震=家が揺れても壊れにくいが家具は飛ぶ
免震=家の揺れを防ぐ効果があり家具は飛びにくい
制震=家が揺れても倒れず家具は飛びにくい
と言う解釈になります。
同じ免震や制震でも機能や効果が異なりますので
あくまでも大雑把な個人的な解釈ですのでよろしくお願いします。