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エコ住宅を考える その1

最近元請大工さん(建設会社を通さずに直接お客様から仕事の依頼を受ける大工さん)から"エコ住宅"という言葉を耳にします。
エコ住宅っていうのは地球に優しい住宅だと思いますが、本当に地球に優しい住宅って何だと思いますか?
一番最初に思いつくのは太陽光発電だと思いますが、
現在の技術ではインバーター(直流を交流に変える回路)の寿命が10年太陽電池の寿命が15年ぐらいと言われているため、
いくら電気代が浮いても設備費の元が取れないようです。
多少は炭酸ガスの削減にはつながると思いますが、炭酸ガスの削減ならもっと大切なことがあります。
一つ目に炭酸ガスを酸素に変える樹木を切らないこと。
二つ目に資源として切った木材を焼却廃棄する時に莫大な量発生する炭酸ガスが少なくするよう木材資源を長期活用すること。
木造住宅は一般的に坪当たり100〜200kgの木材を使用していると言われています。
ということは、50坪の住宅に使用してある木材は少なくても5トン。
それを解体焼却すると炭素に酸素が二つ結びつくので10トン以上の炭酸ガスが発生します。
さらに、もう一度新築するわけですから、もう一棟分の炭酸ガスを酸素に変える樹木を倒すことになります。
丸太を製材すると全部素材にならず「コワ」という使えない端材が発生します。
製材したものを住宅にしようすると、鉋屑や木っ端がでます。
これらの使えない物は最終的にすべて焼却処分します。
そうすると単純計算で耐用年数25年の住宅を50年住めば25トン以上の炭酸ガスを削減できます。
すなわち、住宅を持つ人がエコを考えるのなら一年でも長く住めることが一番と考えられます。
法律では、一般木造住宅は耐用年数が25年です。
しかし、構造・素材によってはもっと長く住むことは十分可能です。
長く住めるということは大変経済的でもあります。
但し耐用年数の25年以上住めば家族環境も変わります。
その場合リフォームしやすい住宅ということも考えなければなりません。
それではどうしたら、25年以上住める住宅ができるか。
続きは後日。