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”き”になる言葉

いつも大工さんが使う言葉で気になっている言葉があるんですが、PCの変換で出たり出なかったり
木口(こぐち):木を横切りした時の切断面
木っ端(こっぱ):木の長さを極(き)めた時の端材
木端(こば):木の幅を極めた時の加工面
木輪(こわ):木の幅を縦に挽いた時の端材
※別な言い方で「端太(ばた)」とも言うようです。ちなみに端太角(ばたかく)は端太を外した角材の意味のようです。
木取り(きどり):木材を使える寸法・状態に加工する
※漢字表記は正確ではないかもしれませんのでご容赦願います。
でも、これらの言葉は元々製材用語らしいです。
特に製材所から出る丸太の外周部(輪)のある端材を昔はかまどの焚き物に売買されていましたが、それを一般の方が「コワ」と呼んでいました。
製材所では製材したものが反っていても捩じっていても、丸太を木取ると言います。


当店は元々鋸屋。昔から鋸が切れないと
「木が切れずに息が切れる。」
って、言われていましたが、現在は力で切る作業はほとんど機械化されたので死語になってしまいました。


昔の職人さんは仕事が出来れば一人前だったんですが、
最近の現場の職人さんはお施主様に始まり、元請さんや別の業者さん、近隣住民など
気遣いができないと一人前とは言えなくなりました。
今は亡き大工の棟梁がお施主様や若い衆ならともかく当店まで気遣いを下さるんで、
「気遣い下さりありがとうございます。」
と言うと
「何を言っとる!小僧のころから50年、気を遣っとる(木を使っとる)!」
大変失礼致しました。
それではまた。
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