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先週の解答(高圧編)

先ほどPTA会長からまたメールが入ってきました。
なかなか会長職も大変なようでございますがあと少し頑張っていただきたいと思います。
そういえば、今日学校評議委員会に行かなければいけない。
そこでまた会長に元気付けてやりますよ。
久しぶりにスーツを着て小学校へ行ってきます。


例によって先週の問題の解答を致します。
先週の問題は
「どうして、ひとつのコンプレッサーから同時に常圧と高圧の釘打機を
たくさん使うと高圧釘打機が打てないか。」
でした。
答えは
コンプレッサーの汲み上げる速さより使う量が多い時、
タンク圧が20気圧を切り高圧釘打機が使えなくなるが、
その時、さらにタンク圧が7気圧まで下がっても、
常圧釘打機は使えるから

でした。
お分かりになったでしょうか?


たとえ、40気圧を超えるコンプレッサーと言えども
1分間に汲み上げる速度は、23気圧のとき70リットル程度です。
釘打機1台ならまだしも、2台の釘打機がフルに打ったら、
とても追いつきません。
その時タンク圧はどんどん下がっていきます。
高圧釘打機は使用圧が20〜25気圧です。
20気圧を下回ると高圧釘打機の打った釘は浮き始めます。
しかし、常圧釘打機はタンク圧を減圧弁で下げて使っていますので
使用圧が5〜7気圧の常圧釘打機は関係なく打てます。
コンプレッサーは、タンク圧が下がってくると、
汲み上げる速度が速くなります。
(タンク圧7気圧の時だと23気圧の倍の速度になります。)


「たくさん使う時は高圧がいい」というのは
コンプレッサーのことであって、釘打機のことではありません。


釘打機は
軽く小さい釘打機が使いたい時は高圧
たくさん打ちたい時は常圧


市場は圧倒的に高圧が売れています。
売れているから調子がいいと言うわけではありません。
高圧が売れているのは
まだ常圧と比べて普及率が低い。
市場が軽く小さいものを欲しがっている。
故障頻度が高いので、買い替え頻度も高い。


現場を見ると一番使う50mmの釘打機はほとんど常圧です。
しかし、売れている50mmの釘打機は大半が高圧です。
常圧の釘打機は故障しても修理して使います。
だから、売れません。
売れている=使っている ではありません。


現場の方、営業の口車に騙されないように気をつけて下さい。