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高圧の思い違い

未だに高圧の間違った解釈をされている方が多いので自分なりに書いてみます。

 

1.2つのタンクは左が常圧で右が高圧

私の知り限り、そのようなコンプレッサーはありません。

高圧コンプレッサーはすべて二つのタンク同士が直結されていますので

2つのタンクは常に同じ気圧です。

取り出し口が左右で違うのはその元の減圧弁の作動範囲が違うだけです。

 

2.高圧は出口を細くして勢いを強くしている

それって水道のホースの先と同じと思われているのだと思います。

高圧コンプレッサーは常に一生懸命頑張って空気を1/40以下に圧縮しています。

 

3.高圧は圧力が高い方が早く打てる

これ意味が分かりません。

1発打ってから次に打てるまでの時間が早いという意味でしょうか?

実は圧力が高いと排気時間が長くなるのでそんなに早くなりません。

結局「高圧は圧力が高い方が早く打てる」と言われる方は

減圧弁を目一杯上げるための言い訳だと思います。

エアを高い圧力で流せば早くエアが尽きるわけですから仕事が遅くなります。

早く仕事がしたい場合は減圧弁を必要最低限に落として

できるだけエアが尽きないように工夫すべきだと思います。

 

4.剛床を2台の釘打機で打ちたいから2台連結する

2台連結は1台の釘打機で長く打つために行う方法です。

その状態で釘打機を2台使うと遅く打たれる方が迷惑します。

「じゃあ3台は?」(釘打機かコンプレッサーか分かりませんが)

コンプレッサーを3台連結して釘打機を2台使うなら分からない話ではありませんが

仮設にそれだけの電源がありますか?

 

5.釘打機は高圧が普通

そもそも25気圧で使う釘打機は日本の建築業界限定のものです。

海外でもほとんど使われていないようです。

一般の工場や大型トラックの空気を入れる高圧コンプレッサーは存在しますが

カプラは常圧と同じものを使用することが多く

気圧も10~17気圧程度のものなので建築関連で使う高圧は

普通と言うよりもレアなものと言うべきでしょう。