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手間請け大工さんの現状その2

現在サラリーマンの平均年収が600万強と言われております。
手間受け大工さんがこの年収を確保しようとすると、
まず一番金額の大きい応援大工さんの賃金を体で返すこと。
(ようするにお手伝い頂いた分お手伝いに行く。)
その上で年間の経費を逆算すると


年収600万円+年間経費250万円=年間請負額850万円


と言うことになりますが、年間請負額850万だと一戸建てなら
坪数にもよりますが年間5〜10棟を応援なしでこなさなければいけません。
かなりきついと思います。
これを日当換算すると一日あたり約3万円分の作業をすることになります。
何か”一日3万円”というと
「大工さん儲かるなあ。」
というイメージですが、実はこれでやっと一般サラリーマン並なんです。


しかも、このペースで働いている大工さんの働きぶりは
一日休憩時間を除く8時間に動く!動く!!
夏場なんか汗を4リットルぐらいかいてるんじゃないでしょうか。


さらに両手両足だけでは足りず、時には頭を、時には腰を、
体の至る所を使って、作業をします。
釘打機なんか持たせたら、まるでマシンガンのように打ちます。
高い所、足場の悪い所、時には体を外へ乗り出したり、
「コワ〜イ」なんていってる間なんてありません。


しかし、最近は業界の常識で
日曜日は禁止。朝8時まで禁止。夕方6時以降残業禁止。
打ち合わせは無料。クレーム処理はもちろん無料。
屋外工事は雨が降ったらお休み。現場見学会もお休み。
元請のミーティングも仕事を早めに切り上げてお付き合い。


その上敷地内禁煙。土足厳禁。毎日掃除命令。


こんな状況下でも頑張っている手間請け大工さんはすごい!!


しかし、これでは手間受け大工さんの成り手が出てこないよ〜


あなたがいないと夢のマイホームがゲットできません。


ガンバレ日本の手間請け大工さん!!


でも、実は日本の大工さんの70%以上が手間請け大工さんなんですよ。