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本日のひとりごと

労働は国民の義務です。
仕事が出来る者は仕事をすることは当然です。
サラリーマンは首にならない限り、職場に行けば、仕事が待っていると思います。
しかし、職人さんはいつも仕事があるわけではありません。
賃金の頂き方には、サラリーマンやアルバイトのような1日いくら、あるいは1時間いくらというような日当や時給形式の方と
物売りや不動産業のように出来高報酬あるいは成功報酬的な賃金の頂き方がございますが、
職人さんの場合は、その両面があります。
失敗をしても、親方から怒られながらも賃金をいただける日当形式や
お施主さまから一日経費込みで依頼されて作業する常庸(じょうよう)形式などはサラリーマンの日当と同じですが、
手間受け仕事や材料込みの工事請負に関してはいくら見積の中に工事費は日当明記されていても、成功して必ず払われる金額だけに
日当ではなく、成功報酬だと思っております。
また、仕事が毎日あると言う保証は全くございません。
職人さんは高い技術は持ち合わせていますが、その分営業能力が、持ち合わせた技術ほどないため、
1ヶ月以上仕事がないために遊んでいる方も少なくありません。
ですから、お施主様から「日当が高い」と言われても、建築会社から「他の職人はこれでもやっている。」と言われても、
不動産業と同じ成功報酬の訳ですから、日当よりも余分に頂かないとおかしいと思います。
現在、日本中に45万人いると言われている大工さんも8年後の西暦2020年には30万人まで減少するとの国勢調査が出ております。
それに消費税もどうやら再来年には上がるようになりそうです。(さらにその1年半後にも再度上がるようです。)
そうなると来年後半から職人不足が明るみに出てきそうな兆しなりそうな予感です。
ですから、無理な単価の仕事は「出来ない」ではなく「ごめんなさい」「申し訳ございません」と言える勇気。
また、断った時に次の仕事を探す営業力が今後の職人さんの課題と言えると思います。
当店の近くはトヨタのお膝元。
大きな下請工場が点在する中に、父ちゃん母ちゃんで頑張っておられる安請負の鉄工所もたくさんありますが、
今の手間受けの職人さんが、まさにその状態ではないでしょうか。
手間受けの大工さんのトップクラスの方で年間300日以上働いて
年収(年商ではありません)500万程度なんて聞いたら普通のサラリーマンは信用しないでしょう。
これ以上日本の職人さんをいじめると日本の建築を支えきれなくなります。
これを見ている職人さん以外の方々、ご理解の程よろしくお願いいたします。
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