昨日の続きです。
設計の方が帰られてから、およそ一ヵ月後の朝
「試作機ができたので見てください。」
とのアポが入り、その日の午後再び設計の方が見えました。
「こんな感じだったらどうでしょうか？」
持った感じ、
軽さはOK。
バランスもOK。
問題はパワー？
早速試験打ちさせて頂きました。
「パン！パン！パン！」
少し頼りないような音で何とか50mmの釘が入るのですが、
感想としてはイマイチ。
設計の方がすかさず
「パワーはMAXのCN550と同じにしました。」
私は今の言葉で分かりました。
CN550は重量が2.2kg、試作機は1.5kg。
パワーが同じだと本体重量が重い方が反動が少ない分
釘の入り方が良くなります。
私は
「軽い分だけ、パワーを上げられますか？」
設計の方は
「全高が高くなっても良ければ出来ます。」
それでお願いします。
「分かりました。」
それから数ヵ月後新製品として
試作機より背が伸びたNV50AK/NV50AJが発売されました。
大工さんには見た目で判断されるとあまり言い印象ではないですが
実際持って頂くと
「あれ？使いやすそうだな。」
と、言われます。
マキタも対抗して同じような機種を出してきましたが、
前述の試作機と同じパワーのため、
マキタを買われた方は
「日立にしておけば良かった。」
と、言われます。
ここまで、私の自慢話にお付き合い下さり、
誠にありがとうございました。
