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先週の解答(電子マルノコ編)

先週はお堅いネタに5日間もお付き合い頂きましてありがとうございました。
実はこのネタはすべて先々週に書き終わっていましたので、
丸一週間何もネタを考えていませんでした。
少しリフレッシュさせて頂きましたので、とりあえず先週の解答をいたします。


先週の問題は電子マルノコの本当の目的は?と言う問題でした。
3日ほど前にマキタの営業マンが、新製品の電子マルノコの紹介にきました。
早速、その営業マンに
「電子マルノコと普通のマルノコとどう違いますか?」
と訊いてみました。当然のように
「電子マルノコの方が回転が安定しているのできれいに切れる?違いますか?」
入社2年目の営業マンですから答え方としてはテキストどおりこんなもんでしょう。
私はこう答えました。
「マルノコはきれいに切ることが目的のときはゆっくり押して切る。
その場合、普通のマルノコはあまり回転数が落ちない。
そうすると回転数の早い方がきれいに切れる。
とりあえず、カタログの回転数を見てください。」
営業マンはカタログを見たら、
「えっー」
電子マルノコの方が、回転数がはるかに遅い。
「実際、現場の大工さんに電子マルノコの方が、きれいに切れないって言われるよ。」
「これから、この台詞は使わないようにします。じゃ何って言ったらいいんですか?」
それが本日の答えです。
答えは「本体を軽くすること」です。
実際使った人に訊けば分かりますし、カタログ表示も同等機種同士比較すると一割ほど違います。
何で電子が軽いかと言いますと、マルノコの重量の大半はモーターの重量なんです。
その重量を軽くするために、電子マルノコは一回り小さいモーターを使用しています。
小さいモーターは無理をすると焼損します。それを避けるため
無理をした時=回転数が遅いときですから
回転数が遅くなるに応じて供給する電圧を下げていきます。
そのため、無理をすると刃が止まってしまいますが、モーターが焼損することはありません。
また始動時は回転数が0のため供給電圧が極端に低く、ソフトスタートになるわけです。
お分かりになってでしょうか。
だから、刃が止まるような重作業には、電子マルノコには向いていません。


でも市場を見ていると軽いから現場で大工さんが
「調子がいい。」
と言って使っていますが、
一般の販売店や営業マンは売れているから
「調子がいいよ。」
と言っているようにしか聞こえませんが・・・・・