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電気の深切りマルノコその1

昨日お客様の作業場で、マキタの電子タイプではない電気深切りマルノコの音が悪いとのことで、確認させていただきました。
マキタ電気深切りマルノコ5731S
丁度、同じ機種が2台ありましたので、違いがよく分かるのですが、明らかに1台は音がヒューンと回らず、ガラガラガラガラと言いながら回っております。
(決して回転数が遅いわけではありません、)
原因は過負荷によりギヤが磨耗しています。
特にこの機種はこの現象が発生しやすいんです。
しかも、この大工さんの所では、今では珍しい直営工事ONLYの手刻み大工さんです。
ハウスメーカーで使うようなマルノコの軽い切り方ではなく、力任せに大きな構造材の切り込みや切断に使用したり、
無垢材の挽き割りにも使います。
ですから、ハウスメーカーでの作業より機械の傷み方が当然早くなってしまいます。
当店では、電気式の深切りマルノコは基本的に販売しません。
(寿命が短くても良いから、どうしてもこの機種が良いと言う方なら販売します。)
今回のお客様は、まだ1年ほどのお付き合いですので、このマルノコは当店で販売したものではございません。
どうして、当店では電気深切りマルノコを販売しないか?
実は通常の2寸切りのマルノコには2寸切れるパワーのモーターが装備されています。
ところが電気深切りマルノコは190mmではなく165mmのチップソーを使用するため、1寸8分切りのモーターが装備されています。
電子マルノコの場合、実はさらに小さい147mmクラスのモーターが装備されていますが、
モーターの焼損を防ぐため、負荷の大きい時にはモーターに流れる電流値を下げるため、めったにモーターが焼けません。
しかし電気マルノコには電子機能がないため、190mmと同様の作業をすると、190mmタイプより、また電子タイプよりもモーターが焼けやすくなります。
さらにこの電子機能にはモーター焼損を防ぐためだけではなく、ギヤの負荷も軽減するためギヤの磨耗も防いでおります。
でも190mmのマルノコはそんなにギヤが磨耗したりしません。なぜでしょう?
続きは明日。
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