予定より一日遅れましたが、先週の問題の解答を致します。
まず先週の問題は
このファンはどうして樹脂を鉄板の両方から成り立ているのでしょうか？
と、言う問題でした。
ピヨ三郎Zさまには空気を読んでいただいてから正解を頂き感謝しております。
まず、こちらの写真をご覧下さい。
ファンが回っている外側に一箇所ブラックボックスがあります。
この中にはコイルが入っており、このコイルに鉄のような強磁性体が近づくとコイルの交流抵抗が大きくなるために
ファンについている鉄に一つづつ反応します。
鉄板は全部で時計の文字盤のように12個あります。
と言うことはモーターが一回転で12回反応します。
この信号を元に電子基盤がモーターの回転数を感知して、
回転数が遅い時は電圧を小さくして、ある一定の回転数まで達するとそれ以上回転数が上がらないように電圧をセーブします。
これが電子マルノコの基本になります。
スイッチを入れた瞬間は回転数がゼロのため出力電圧を小さくするためスロースタートになります。
回転数がカタログの回転数に達すると一定の回転数になります。（そのため通常のマルノコより回転が遅い）
この状態から少し負荷をかけても回転数のセーブを控えるため、回転数が落ちません。
さらに負荷をかけて、モーターがフルパワーまでは回転が落ちませんが
それ以上回転数を上げるとモーターが通常のマルノコより小さいため、モーターの回転が落ちます。
すると回転数が小さくなるため始動時の出力電圧を落とす機能が働くため
モーターが止まってしまいます。（これによってモーター焼けを防いでいます。）
以上が電子マルノコの正体です。
と、言うことで答えは「電子制御する上で回転数をカウントするためのもの」でした。
バランスウエイトのコメントも頂きましたがアアチュアのバランスはコアを削って合わせています。
ピヨ三郎Zさまから120度と言うコメントを頂いておりますが、
機種によって鉄板（あるいはフェライトの場合もあります）の数が違います。
今回の機種を念のため12個の鉄板のうち磁力の違うものがあるか調べてみましたが、どれも同じように磁力はありませんでした。
それでは明日は久しぶりにあるなしクイズを行います。
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