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先週の解答(釘打機編)

問題を出してから1週間たちました。
先週の問題は
「いったい、釘打機のエア漏れの大半の原因とはいったいなんでしょう。」
でした。皆さんはお分かりになったでしょうか。
答えは「樹脂部品の劣化」です。
最近の釘打機は、軽量化・低コスト化を図るため、
今まではアルミを削りだしてその溝部分にOリングを入れて、ピストンやバルブを作っていたのを
(この頃は、この部品は軽く10年以上持ちました)
現在はその部品をOリングを使わずに軟質ウレタン樹脂の一体成型で作っています。
軟質ウレタンは揮発性の高い油(クレ556のような浸透性油)に弱く、空気中でも劣化します。
そのため、使っていなくても自然劣化するため、新品の機械でも10年ぐらいすると中の樹脂が
ボロボロになっています。使用されている機械ならせいぜい5〜8年ぐらいが寿命でしょう。
また、部品保有期間がだいたい機械の販売を打ち切ってから8〜10年ぐらいですから場合によっては
使用機は一回しか修理ができないですが、予備機は使わずして故障・修理不能の可能性があります。
だから、釘打機の壊れた時のための予備の機械は絶対勧めません。
そのため、最大限の努力をして、修理納期を迅速にしています。
当店では現在、持ち込み修理の急ぎのものは70%ぐらいは15分以内に完了しています。
これをMAXに出すと営業は1週間に1〜2回しか来ません。週1回の時の直後に持ってこられと
1週間販売店に預かって翌営業日修理センターに行き、そこで本社から部品を取り寄せ、
完了してから担当営業に渡すと最大納期が2週間掛かります。
(宅急便を使えば10日ぐらいですが)
それなのに同業者からは
「修理は早く直すと新品が売れんから、早く直すな。」
と言われます。自分の方針は絶対に間違っていると思っていません。
皆さんは味方をして頂けるでしょうか?
でも、こう言っている同業者が釘打機が壊れるのを見ると
「油切れ」とか「パッキンが壊れた」
って言っています。