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ホールダウン金物

今やホールダウン金物と言えば業界では知らない人はいないと思います。
でも、5年前ぐらいまでは
「俺はホールダウンなんか入れたことはない。」
なんて言っている人が時々いました。普通なら中間検査が通らないはずですが、
そう言っている親方は、恐らく中間検査の担当の方が親方が怖いか面倒なので、
逆らわないようにしているんじゃないでしょうか。
そう言っていた親方も今はみんな真面目にホールダウンを入れるようになりました。
 ビス止めホールダウン施工例
ホールダウンを入れると家が丈夫になるっていうのはなんとなく分かるのですが、
本当の理由は意外と知られていません。
何棟も住宅を手がけている棟梁でも、あまり知られていません。
販売員の私が棟梁の代わりに説明いたします。

上の図で筋交いの地震で横揺れの力が掛かった時、筋交いがあるため矢印の位置の柱が抜けようとします。
その柱が抜けないように、必要な抗力分の数値のホールダウンが必要となります。
もし、この筋交いが入っていなかったら、このホールダウンも当然必要がありません。
そうです。そうなんです。筋交いとホールダウンはセットと考えなければいけません。
筋交いの必要性は大工さんが一番良く知っています。
大工さんの構造の事を聞くと
「建前で上に上がると弱い構造の建物と強い構造の建物の違い体が覚えている。紙の上でしか判断できない設計士さんと一緒にしないでくれ。」
と言われます。
どう筋交いを入れたら建物が丈夫か、どんな構造材を使ったら強度があるか。
ホールダウンはあくまでも筋交いの補助です。
家の設計をお願いするのに、法的なことは設計士さんの方が詳しいですが、
構造のことは、大工さんの意見も設計士さんと合わせてお願いするのも一つの手だと思います。