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入隅カッターその1

本日ページビューが50000を突破しそうです。改めてたくさんの方にご覧頂きありがとうございます。

それでは、久しぶりに当店のオリジナル電動工具のお話をさせて頂きます。


7年ほど前に松井鉄工所で際カッターという商品が発売されました。
 際カッター
この商品は幅木のない柱にフロアを貼る際に柱とフロアの隙間を目立たないようにフロアを差し込む溝を突く機械です。
しかしこの機械4万円以上するのに4寸角の柱の正面に溝を突くしか能がない機械です。
この機械が出るまでは、マキタのジョイントカッターという商品で上端のみ突いて下は鑿(のみ)で取っていました。
ジョイントカッターのことを知らない大工さんが際カッターを見ると
「これは画期的な商品だ。」
と言って結構、他の販売店では売れていましたが、私はどうも腑に落ちず、1台売ってみたけれど「どうも違う。」と思い考えました。
際カッターは、5寸以上の柱は横面が削れない。入り隅の柱は使えない。高さの微調整ができない。リフォームで壁全周もできない。
これができればと思い、無い知恵で考え思いついたアイデアで、松井鉄工所に
「こんな風に作ったら絶対売れるから作ってください。」
とお願いしましたが、却下。それでは、試作品を自分で作くろうと、マキタの本社へ図面を持って行き、
元担当営業だった営業企画室のMさんにお願いして
「こんな機械作ってください。」
「何するの。」
「松井鉄工所の際カッターより優れものの機械です。」
「へー。でいくら欲しいの。」
「自分は金儲けで考えたんじゃなくて、世の大工さんに楽をして頂きたくてお願いしてます。考案料を頂いたら商品が高くなっちゃうよ。」
「それでいいの?」
そこへ丁度、通りすがりにマキタの特許係の方が来て、Mさんが
「ちょっと、これを見て。安全性と特許で引っかかるか調べて下さい。」
「ほう!たぶんこれはどこかに似たようなものがあったような気がするので、分かり次第連絡します。」
続きは明日
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