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先週の解答(ブルポイント)

産業フェスティバル無事に終わりましたが、練習不足でグダグダの演技の上に、雨に当たられ散々の状態でした。
でも、怪我も泣くちびっ子の笑顔もたくさん見ることができました。
山積みになった問題点も反省会で言い合って、今後の糧になると思います。


さて先週の問題ですが、
どうして研磨すると、刃持ちが悪いのでしょうか?
tetsu_9thさんからすばらしい回答を頂きました。
「もともと先っちょしか熱処理してなくて、皮がむけたらあとは柔らかいとか。。全部焼きが入ってたら折れそうですし」
その通りなんです。
本当に焼きの入っている部分は先端と表面だけなんです。
元々ブルポイントの再生は鍛冶屋さんが炉で先端部を赤くなるまで炙り、叩いてつぶれることにより尖らせます。
(これが「鉄は赤いうちに打て」の語源でもあります。)
さらにもう一度炙って急に冷ます事によって、硬くなるのですが、水に入れると水が蒸発する時に気化熱効果で早く冷えすぎて
焼きが入りすぎ、使うとブルポイントがバラバラになってしまいます。
そのため油で冷やします。
油で冷やすと水より時間を掛けて冷えるため、先端と表面のみ早く冷えて内部はほとんど焼きが入りません。
そのため、先端が丸くなったブルポイントはすでに1cm近く短くなっていますので、そこを焼きが戻らないように研磨しても
先端部は焼きが入っていないので、あまり長切れしません。
但し、岡田金属の高速ブルや清水製作所のラクダゴールドブルのように先端から5cmくらい研磨しても硬い金属が使われているものは
研磨しても長切れします。(厳密には研磨して使います。焼きいれすると破損することがあります。)
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