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町の大工さん その1

最近は「”墨付け”のできる大工さん”キザミ”のできる大工さんが少なくなってしまいました。」ということも聞かなくなりました。本当は深刻なことなんですが、プレカット依存率が高くなったため、何か建築業界がどうでもよくなったと思われがちになってきてしまいました。
でも、私は深刻に思っています。新築住宅はやっぱり手作りで作るものです。
しかし、もっと深刻なことが皆さん気がついていません。
簡単なリフォームのできる大工さんがいなくなっているんです。
いわゆる”ゴソ仕事”です。(私に地区では皆さんこう呼んでいます。)
工事金額にしたら、木工事主体で100万円以下の仕事です。
木工事以外の外壁・屋根・水道・クロス工事などはいくらでもいます。
木工事でも大掛かりな新築そっくりさんのような仕事はできる業者がいくらでもあります。
でも、大工さんがお施主様の住んでみえる住宅を少ない予算で、簡単に済ましてくれる「町の大工さん」がいなくなってしまいました。
これは、大変なことなんです。現在はこの工事ほとんど50歳後半以上の大工さんが
「儲からない。」
と言いながらも、汗水たらしながら、これまでの経験と技術を生かしてこなしてくださっています。
この仕事は永久になくなりません。
これからも、絶対に必要な技術であり、仕事のはずだと思います。
もっと皆さんも深刻に考えてほしいと思います。
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