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町の大工さん その2

先日30代の大工さんが見えまして
「今、自分には珍しく直営の仕事をやっているよ。」
「リフォームですか?」
「そりゃ新築の仕事なんてオレのところなんかに来ないよ。」
「でもそのリフォームができる若い大工さんがいないんです。」
「そういえば・・・今の若い大工は見習いから会社仕事ばっかりで、リフォームなんてやらないから、できる若い大工は少ないわ。」
この大工さん、最初の親方が部落の大工さんで(いわゆる町の大工さん)、2番目の親方が変わり物仕事専門大工さん。
機転を必要とする仕事で育ったのでリフォームはこの大工さんにとって普通の仕事。
「でも、リフォームの仕事でも専門の会社は安いから太刀打ちできないよ。」
「いえいえ、良く考えてください。リフォーム会社が安いのは外壁の張替え・クロスの張替え・屋根工事・水回りとかあるけど、大工工事は価格表示がないでしょ。」
「え〜っ!・・・・・そうだ。ないわ。」
「リフォーム会社に大工工事をやらせると小さな仕事なら営業マンが動いて、工事図面を書いて、工程表を作って、それから大工さんにお願いするんだけど、経営者と事務員さんの利益も生まなきゃいけないから、実際の大工工事金額の軽く倍以上になっちゃうからこの仕事は大工さんが直接しないと日本のお施主様の申し訳ないんですよ。」
「そういうことか。」
「だからリフォームこそ今の若い大工さんに頑張って欲しいんです。でもやっぱり、二人の親方の経験が生きてますよね?」
「そりゃあの二人の親方の存在は大きいですよ。」
とのこと。
話は変わってYAHOO知恵袋のDIYカテゴリーを見ると、こんな掲示板に相談するより、お抱えの大工さんに相談すれば電話一本で済むような相談がいっぱいあります。
おそらくネットの掲示板に書き込むような世代の人には大工さんに相談するという選択肢がないんでしょう。必ず部落に一人はいた大工さんがいなくなったのか?それとも部落の大工さんを知らないのか?はたまた、大工さんを選択するというすべを知らないのか?(大工さんは新築工事の木工事をする職人さんのイメージが強いんでしょうか?)
明日に続く
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