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二つの違うネジ山 その2

このボルトお使いになったことがあるでしょうか?

これは昭和ボルトといいます。(中央の欠き込みのないものはハンガーボルトというらしいです。)
使用目的は主に鴨居と柱の離れ止めや後付での鴨居上の力貫きボルトに使いますが、
この時たまに言われるのですが、
「力貫きのボルトで両方とも昭和ボルトを使いたいので、ターンバックルをくれ。」
「それだと左ネジをどうするんですか?」
「左ネジ?」
「溶接で作りますか?」
「そんなことをしなくてもいいからターンバックルを出せ!」
「はい。こちらが左ネジですので、全ネジも昭和ボルトも入りません。」
「えっ!」
こんな時、左ネジを使わなくても寄せる方法があります。
1.まず、両方の柱に昭和ボルトをある程度ねじ込む。
2.その昭和ボルトに長めの高ナット(40〜50mm)を昭和ボルトのネジが全部入るところまでねじ込む。
3.その昭和ボルトのネジ内寸法の全ネジを用意する。
4.用意した全ネジを高ナットを両方ともバックさせるようにしてねじ込む。
これで準備OKです。これから寄せに入ります。
5.高ナットが動かないように昭和ボルトを締めます。
3分(W3/8)の昭和ボルトは3分ネジピッチが約1.4mmコーチ側が3.6mmなので3.6-1.4=2.2
ということで、昭和ボルトを一回転まわすと約2mm寄ると思ってください。
高ナットが両面で15mmくらいの融通がありますから片面で10回位づつ回せ、最大で40mmくらい寄せることができます。
それではまた。
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