近年では大工さんがお施主様から直接頂く物件がめっきり減って寂しい限りなんですが、
特に若いお施主様は、大工さんを候補にする選択肢すらなくなってしまうかと思いきや、
いやいや、その中でも頑張っておられるりっぱな大工さん方もおられます。
ある大工さんのお話を致します。
その大工さんは親子でコンスタントに、直営の仕事をこなされています。
専属の職人さんを数名抱えて、純和風住宅を手がけておられます。
ほとんど無垢材を使用し、ベニアや新建材はあまり使いません。
時代に逆行して、古来からの大工技術を活かし、それでもお値打ちな物件を建てられておられます。
それでいて、今では年配の方でもご覧なられるホームページも開設し、
現場見学会も年に数回行い、興味のある方が結構来られるということを聞いております。
でも、この親方の一番凄いと思うことが一つあります。
それは、”お施主様のために命を賭ける”と公言していることです。
これは簡単に言えることではありません。
確かに純和風住宅で60坪以上の物件を続けて建てておられますが、
こんな物件は、お施主様が一生賭けて生活をしながら子供を養い道楽も詰めて、やっと出来る物件です。
単純に考えて、一生を賭けて大工さんにお願いする物件だけに、それに対して命を賭けて建てて当たり前のことです。
でも、こんなことを公言できるものではありません。
お施主様が一生を賭けてお願いする物件、ハウスメーカーにもこれくらいの気持ちを持っていただきたいものです。
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