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この時代でも頑張る元請大工さん その2

ある私の尊敬する棟梁のお話です。
この棟梁は
「仕事を請け負うことは”請けて”"負ける”と、いうことだから、お施主さまの言われることはすべて従わなければいけない。」
と、いうことを基本にしています。
例え、他のお施主さまの工期と被っていようが、着工も完成引渡しも出来るだけお施主様に合わせる。
利益は、自分が人工(にんく)を頂いている以上、他では利益を取らない。
自分のポリシーはすべてお施主様の意向に合わせることがポリシーであって、自分の物件に対する方向性は持たない。
しかし、大工が作る物件として、柱はすべて4寸ヒノキを使用し、土壁・土葺きは譲りません。
営業もきちんと棟梁が自ら、お客様の都合の時間に合わせて伺い、プランニングも自らCADで図面を起こします。
現場に出れば、職人さんから
「棟梁と一緒に働きたくない。死ぬほど働くから・・・」
と、言われるほど、動きます。
周りの棟梁からは、材木屋の展示即売会で買いっぷりがいいので、
「あの棟梁は儲かってるなぁ!」
と、言われていますが、
「あの棟梁は自分の人工しか頂かない主義ですから、売上に対して利益が伴っていません。」
と、返事をさせていただいております。
しかし、この棟梁、”大工の請負でもここまで出来る”ということを身を呈して示しています。
これからの若い棟梁にも、この考え方を少しは見習っていただければ・・・と、思っております。
また、これから住宅を取得しようと思っておられる若い未来のお施主様方にも、
こんなすばらしい棟梁がいると、いうことを知って欲しいです。
それではまた。
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