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ピンタッカ その1

10年ほど前から、建築業界に急激に普及しましたピンタッカ。
普及し始めたきっかけは旧兼松がピンネイラKZ35Pを発売してからでした。
当店の展示会の日に前説もなく、いきなり新製品を持ってきてその日に9台受注を頂きました。
しかし納期が1ヶ月ほど掛かるということで、完納するまでPRしたら受注数が40台を超えていました。
こんな機種が1年に数回あるといいんですが、最近は全くありません。
なぜかマキタだけがステープルを打つわけではないのに”ピンタッカ”と言います。
巷の噂ですが、マキタの仕上釘打機(フィニッシュネイラ)だけが安全装置をロックできることが原因のようです。
どういうことかと言いますと、東京都でマンション工事がブームになったとき、壁の裏表でフィニッシュネイルを打ち合って反対側の人に打ってしまった事件が何度もあったために
都条例で、「今後発売する釘打機は安全装置の付いたものに限る。」(正確な文面は分かりません)というものが施工されたようです。
(東京都民ではないので、正確なことは分かりません。)
そのため、現在のフィニッシュネイラにはすべて安全装置が付いていますが、マキタの現行のAF502Nには安全装置をキャンセルできるレバーが付いています。
どうもマキタはそのことに対して目を付けられないようにピンの釘打機を発売する時に釘打機には含まれないように”ピンタッカ”という名前をつけたようです。
でも、AF502Nの安全装置のキャンセル機能は押し付けないで打つことが出来るため、化粧材にキズが付きにくく評判がいいので、常圧はこの機種がよく売れています。
話をピンタッカに戻しますが、ピンタッカのピンは他のフィニッシュやステープルと大きく違うことがあります。
それは、材質が違います。
鉄製のステープル(ガンタッカ用も含む)やフィニッシュネイルはすべて同じ軟鉄の針金を成形して作ります。
そのため、ほぼ一種類の材料からほとんどのステープル及びフィニッシュネイルを作ることが出来ます。
しかし、軟鉄でピンネイルを作ると打ち込んだ木の中や機械の中で曲がってしまい使い物になりません。
それを克服するために、硬鋼線(いわゆるピアノ線)で作ります。それで、あんなに細くてもMDFでも貫くことが出来ます。
ここで一つ問題があります。
続きは明日。
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