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インパクトレンチのピン

先日当店から20km以上離れた建前の現場に朝一、昼一と2回も配達した上に親方からまた電話が、
インパクトのピンがすぐなくなっちゃうので、10本持ってきて。」
と電話があり、
「とりあえず、50mmの釘をクリッパーで切って代用してください。」
「そんなので持つのか?」
「大丈夫です。インパクトのピンはただの抜け止めにしか過ぎません。強度はなるべく柔らかいほうが折れませんから。」
「分かった寸四(45mmの釘)でやっとくわ。」
これで一件落着です。
昔、マキタの担当営業から聞いた話ですが、ユーザーから
「もっと折れないピンはないか。」
とのオーダーに対して、その営業マンは、
インパクトのソケットはピンで持たせているのではなく、四角ドライブ同士で持たせて、ピンは単なる抜け止めですから丈夫にしても意味はありません。」
そのとおりなんですが、実は前々からマキタにお願いしていることがあるのですが、全く受け入れていただけないことがあるのです。
それは、インパクトレンチについている付属のソケットがあまりにも”甘い”(材質が柔らかい)んです。
建前用で使用するとコーチスクリューなどソケットに負担の大きい仕事をされる方はソケットが1年くらいで磨耗します。
磨耗するというと六角側が減ることを連想されるかもしれませんが、六角側はナットが軟鉄のため、あまり磨耗しません。
問題はその反対側の四角穴です。まずは下の図をご覧ください。

インパクトレンチの四角軸は当然硬く作られています。
そのため上の図のようにソケットの四角穴が磨耗して四角軸と四角穴に遊びができて、ピンが折れやすい状況ができるのですが、
日立はならないんです。違いはどこにあるか?
実はマキタのインパクトレンチ付属のソケットがあまりにも”甘い”ためこの現象がおきやすいんです。
ですので、当店はマキタのインパクトレンチは必ずソケットなしを買っていただき、ソケットは市販のものを購入していただきます。
今年、噂ではマキタが某一流インパクトソケットメーカーを事実上、傘下に入れたという情報が入っています。
最近はマキタのソケットは全く購入していませんので分かりませんが、今後は良くなっていくことを期待しております。
それではまた。
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