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ハンマースプリング

昨日の意味が理解しづらかったかもしれませんので、少し補足を。


そもそもインパクトドライバの初期のころはハンマースプリングがかなり弱かった。
それが、使い手の慣れによって徐々にトルクを上げていっても
使い手も機械に合わせるため「早く締まる」「パワーがある」など
メリットがデメリットを隠してしまい、あまりデメリットが表沙汰にされませんでした。
建前では19mmのソケットや四角穴ビットがほとんどのために何の問題もなく
締め付け速さだけが必要とされるために表記トルクは大きければ(ビットが折れない範囲で)大きいほどいいわけですが
造作に入るとそこまでの必要性が無いだけでなく
・化粧材を締める時にカムアウトしやすい
・軟鉄や18-8ステンレスネジの+穴が舐めやすい
・硬い下地に打ったビスが途中で止まらずに折れる
など、問題点が多くなります。


今まではお手持ちの古いインパクトで対処できましたが
古いインパクトが寿命になった時に手持ちの18Vで造作に対応できるインパクトが存在しません。
そのためにハンマースプリングを古いタイプに交換しましたが
交換しただけでどうして変わるか?
インパクトドライバーは一定のトルクが掛かるとハンマーがアンビルから外れ、
半回転してから再度ハンマーがアンビルを叩きます。
ハンマースプリングはその「一定のトルク」を決定するものになります。

昨日の動画で改良後は90mmのビスを締める際に締まり際が特に遅くなります。
ビスは深く締まるほど必要なトルクが大きくなります。
必要なトルクが大きければ、それに見合ったインパクトを押さえつける腕力が必要です。
また宙ぶらりのものに締める場合は相手側を引く引手の腕力も必要です。
だから、表記トルクの弱い18Vインパクトドライバの必要性も声を張り上げています。


でも本当はハンマースプリングが可変式にできればベストなんですが・・・。
10年以上前から訴えておりますが、残念ながら誰も理解しようとしません。