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大工さんを育てるのは大変!その1

とにかく、いつも思うのですが、大工さんの仕事って技術レベルが高いだけでなく、覚えることが多いので、
いかに自分がそれをサポートできるか?ということを念頭においてお仕事をさせていただいております。
その大工さんには、必ずその技術や知識・考え方を教えていただく親方がいます。
お弟子さんは親方の良いことを言われる方は少ないですが教える立場になると、ほとんどの方は、
「親方の苦労が分かった。」
と、言われます。でも親方としては親方の苦労が分かってくれたら、その苦労も報われるのではないでしょうか。


私はこれまでにたくさんの職人さんや1年生を大工さんの親方に紹介させていただきました。
昨年も一人、見習いの1年生を紹介させていただきました。
車で1時間以上離れたところから来ることになりましたが、本人の希望で一人暮らしで始めるとのことで、
安い借家から親方の元へ勤めることになりました。
弟子入り前日、スキーで負傷して、初日いきなり欠勤という、ちょっと問題のお弟子さんでした。
紹介したのは私ですから、愚痴の聞き役をさせていただきます。
「だいたい、弟子入り前日に怪我をする可能性の高いスキーなんか行くか?」
「・・・・・・・!!」
「・・・・・・・!!」
私はひたすら肯定するのみです。
不満もある程度言えば、少しは親方の機嫌も良くなるでしょうか?
数日後からお弟子さん、一生懸命働いてくれるようです。
でも、疲れが溜まったのか暑い日の建前仕事を再度無断欠勤。(それ以前にも無断欠勤がありました。)
これはいけませんね。仕事に差し支えるほど疲労が溜まって休むのは仕方がないですが、無断はいけません。
さすがに翌日以降が出勤しにくくなるためか、連日の無断欠勤。
親方は呆れて、モノも言いたくいない様子ですが、電話をしても電話に出ない。
前にも書き込みしましたが、これからの職人さんは仕事ができるだけでなく、
社会的なマナー・モラルが必要です。
休むときは休むと連絡する。
悪いことをしたら、謝って反省し、それを自分の糧(かて)にする。
これからの若い大工さんには、このことをしっかりして欲しいと思いますが、この直後、偶然お弟子さんの訓練校の担任の先生に会いました。
当然、思いついたように担任の先生に今回の話をしました。そして、ひとつ質問を。
「訓練校で仕事を教えることも重要ですが、基本になる社会的なマナー・モラルの教えはしないのですか?」
すると担任の先生は
「それは当然教えているつもりだが、今の子にはなかなか・・・・。」
やっぱり、人を育てるのは簡単にできないから、”大変”なんですね。
それではまた。
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