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エアビス打機の管理その1

これからの記事には随時、現場のユーザー様でも出来るメンテナンスのネタを入れて行こうと思っておりますので、使えるネタであればお役に立ててください。
最近は施工の高速化のためにボードビス打機も高速に締められるようになりましたが、
その反面、故障頻度も高くなってきました。
とにかく、機械の軽量化・高速化と耐久性は反比例します。便利な分、機械も大切にして欲しいと思います。


今回は最近極度の冷え込みによって起こるビス打ち機の送り不良のお話をします。
今回は日立の高圧ビス打ち機WF4H2で説明しますが、どこの機種も今回の部分は共通ですので参考にして下さい。
最近良くあるんですが、ビス打ち機を早打ちするとビスが倒れたり、違うところに飛んでいったり、空打ちしたりする現象があります。
その原因の大半はフィーダーピストンの動作不良です。
これは寒いと購入後1年以内でも発生します。

フィードピストンに石膏が付いて油と混ざることによって動きが鈍くなります。
時々フィードピストンに釘打機用の油を差して数発空打ちしてください。
そうするとフィードピストンの動きがよくなり、動きが悪い原因で打ち込み不良が起きた場合はこれで解消されます。
フィードピストンの動作不良をチェックするにはビスを入れずに送り爪が見える状態で、空打ちします。
その時送り爪の行きと帰りの速度が同じなら正常です。
異常の場合帰りが遅くなります。
もう一つのチェック方法は裏蓋をはずします。

上の赤い矢印の部分を押してみます。(必ずエアホースをはずしてください。)
押す時は中の強いバネを縮めていくため、その重さのみ、かかります。そして離すとさっと戻るはずです。
異常のときはバネを押す力プラス動きの重い感覚があり、離すとにゃらにゃらと戻ります。
続きは明日。
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