先日のハウスメーカーのボート屋さまへのコメント回答で皆様にも共通に言えるコメントですので
もう少し掘り下げてみたいと思います。
コメントでは
「フィードピストン（ビス送り部）が怪しいですね。ビスが下から出るのはフィードピストンの戻りが遅い証拠だと思います。対処法は送り爪を前後させる直径10mmほどの筒部分の注油が基本ですが、注油する前にエアダスタで思いっきり石膏の粉をぶっ飛ばしてください。シリコンスプレーはダメとは言いませんが、多分変わらないでしょう。それよりもダスタで石膏を飛ばす方が効果があると思います。」
現場で簡単にできる対処としては、これくらいでしょう。
またチェック法ですが、フィードピストンの戻りが悪いかどうか？の判定法になります。
１．ロールビスを入れずにドアを開けたまま、安全装置を引き上げて、連続で空打ちして、その時のフィードピストンの戻りがワンテンポ遅れていないか？
正常な時は送り爪が行きも帰りも同じ速度で動きます。
動きの悪くなったフィードピストンは後退が速いが前進が遅くなったり、ワンテンポ遅れます。
２．マイナスドライバーか小さい釘抜きでフィードピストンを押し戻して、それを話した時に素直に戻るかどうか？
この場合も同様ですが何かで強いバネを縮めるように押し付けるとフィードピストンが戻り、
離すと瞬時に前進しますが、動きの悪いときは瞬時に戻りません。
いずれにしてもその場合フィードシリンダの中に石膏が入っていたり、何かの問題点があります。
その場合分解しないと直りません。
分解掃除の方法は後日UPいたします。
日立のビス打機にはフィードピストンの裏側に黒いカバーがありますが、
石膏が溜まりやすいので、外した方がいいような気がします。
こちらは説明しやすいように外した裏側の写真になります。
以上、ご参考にして下さい。
またタムタムさまからも別の質問がありました。
初めましていつも楽しく拝見させていただいてます。日立の常圧ビス打ち機を使っているのですが10発に1回くらいの頻度でビットが完全に戻らないためビスが送れず空打ちしてしまうので修理出したのですが何度修理しても治らず困っているのですが何が悪いのでしょうか？
その回答ですが
原因は
１．締まりきったと思い込んでいるが実は締め込み終了していない。
ビス打機は締め込み終了してからビスを送りビットをリターンさせています。
そのため、離すタイミングが早いとリターン不良や送り不良を起します。
２．ビットの磨耗
ビットが磨耗するとビスの皿が沈む時の抵抗が大きいため、締め込み終了直前に空回りして、締め込み終了状態になりません。
そのような時はビットを交換しましょう。
３．下地が硬い
あまり硬い下地や軽天の二枚重ね部などはうまく締まりません。機械の限界を知りましょう。
４．ピストンリングの磨耗
ピストンリングが磨耗するとリターンのエアが逃げて一番上まで戻りません。
ビットが上がっていないとビスを送ろうにもビットが邪魔して送れません。
５．その他ピストン周りの部品破損や磨耗
４同様に、このような時は修理依頼をして下さい。
ただ、ここで気をつけていただきたいことは、お願いする販売店が修理しない場合、
スキル不足で症状を伝えられないことがあります。このような時は
A:症状を出来るだけ事細かく書く
B:「修理をする前に携帯に電話すること」と書いて携帯電話番号を明記する。
６．何らかの理由で圧力不足
圧力が足らないとエアモーターが息切れします。
７．カプラ連結部の開きが悪いため空気の流れが遅い
６同様にカプラの開きが悪いとモーターが息切れして回転終了まで行き着けず、ビットがリターンすることが出来ません。
８．ホースが細い（内径5mmは使えません）
７と同じ現象が起きます。
一度、ご確認下さい。
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