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先週の解答(超仕上かんなのテーブル角度って?)

先週の解答を致します。
先週の問題は、超仕上カンナからの問題でした。
「どうしてテーブル角度を大きくすると逆目が止まるのでしょうか?」
今回は吉田くんさまから
「進行方向に対して刃先の角度が緩くなるからでは。」
と、あっさりと答えられてしまいました。
超仕上のテーブル角度のことを業界では”斜行角”と言います。
この斜行角が大きくなると鉋屑を持ち上げる”すくい角”は小さくなります。
丁度、急勾配の上り坂の広い道を自転車で上る時に、道路を斜めに走ると勾配が小さくなるために楽に上がれます。
その原理の応用ですくい角を小さくすることにより鉋屑をあまり起こさないため逆目が出にくくなります。
一般の超仕上カンナは最大で60度くらいですが60度にすると0度の時の丁度半分のすくい角になります。
(但し削れる巾は半分になります。)
鉋屑を半分しか起こさないわけですから、逆目が出にくくなるのはお分かりいただけるでしょうか?


さらにその原理を応用したものがこれです。
アミテック縦突きスライサー厚物用
これは化粧の集成材の表面の板を削る機械です。
ちなみに突き板の突きはこの機械の縦突きの突きです。
この機械は超仕上となんら変わりません。違う所は斜行角が80度と言うことだけです。
80度ともなると、まるで無垢板を剃刀で削いでいるように削ります。
そのため、条件次第では最大13mmの張り物の板が作れるとのこと。驚きですね。
参考アドレス;http://www.amitec.co.jp/vt,vts.htm
それではまた。
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