PVアクセスランキング にほんブログ村

「と」にアンカーボルトがない!

昨日、取り引き先の建築屋さんの専務から図面がFAXで送られてきまして、直後に電話が、
「今、FAXを送ったけれど、それに必要な金物を持ってきてください。」(専務)
「ちょっと、確認します。・・・一番下の出角の文字が見えませんがこれは『と』ですか?」(私)
「そうですね。これは『と』です。」(専務)
「『と』ならホールダウンのアンカーボルトは入っていますよね。」(私)
「ウチの設計士この物件は平屋だから、一箇所もホールダウンのアンカーは要らないって言ったから入れていないよ。」(専務)
「土台部は基礎から引っ張ることになっているから、ないとまずいですよ。方法は筋交いの位置を変えるしかないでしょう。」(私)
良く見ると、この図面を書いた設計士、昔、私の地元で沢田研二さんのコンサートや小沢昭一さんの一人舞台のイベント企画を行った時の仲間でした。
「この設計士さんなら直接話をします。」(私)
今度は設計士へ電話。
「ご無沙汰しております。○○邸の金物表記で『と』が一箇所ありましたが、アンカーが入っていないので、どうしますか?」(私)
「えっ?『と』ってアンカーが要りましたっけ?必要なら同等金物を入れて下さい。」(設計士)
「ダメですよ。15KN以上は基礎から引っ張ることになっていますから。中間検査の時にバレますよ。」(私)
「平屋だから中間検査は受けないので、大丈夫です。」(設計士)
と言うことで、再度専務に電話。
「中間検査がないからって言われましたけど・・・。」(私)
「ダメだよ。瑕疵保証があるから・・・。俺が設計士に言うわ。」(専務)
しばらくして、専務から電話が、
「ちょうど電話をしようとしたら設計士から電話が掛かってきて、結論は『と』の金物のところを『ほ』にして下さい。」(専務)
「結局、筋交いを抜くんですね。」(私)
「そういうこと。」(専務)
翌日、その金物を倉庫に納品すると、担当の大工さんが見えましたので、あったことをお話しすると、
「結局、金物は建物を補強するんじゃなくて筋交いに合わせることが目的なんだよね。筋交いを抜くとOKで入れるとNGなんておかしな話だね。」(大工さん)
金物は入れすぎてもOKなのに、筋交いや構造合板は余分に入れるとNGなんておかしな話ですが、皆さんはどう思われるでしょうか?
それではまた。
786058