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パネルソーの刃が途中で止まる?その2

帰社後、別の修理屋に相談をしました。
すると、その電話を受けた方が、
「ウチがパネルソーの調整を頼んでいるところに聞いてあげるよ。しばらく待ってね。」
しばらくして、電話がきました。
「今、返事があって、電磁弁に水が溜まって不具合が起きていると思うと言われました。その部分を掃除してね。」
「でも、不思議なことがあるんですけれど、いつも8尺のパネルソーで30cm降りたところで止まってしまうんですけど。」
「えっ?それだったら丸ノコのコードの接触不良の可能性が高いね。そのまま放っておくとモーターが焼けえる恐れがあるので、スグに対処しないとまずいよ。」
三相の場合、”欠相運転”と言って、入力線の3本のうち1本が切れると3つのコイルのうち2本のコイルに電気が流れず、
極度にパワーがなくなるために刃が止まったり、モーターが回らないためにモーターが冷却できずにモーターが焼けてしまう現象があります。
すぐにこのことを工場長にお話して翌日修理に伺うことにしました。
日中はフルに動いている工場のため、気楽に修理のできる昼休みに修理に行くことにしましたので、
午前中に配達を済ませることにしました。
当日朝、ある大工さんからすぐに近くの現場に金物一式届けて欲しいとの連絡があり、現場に行くと、
その隣の区画に、偶然パネルソーの修理に伺うところの仕事をしていた大工さんが監督と打ち合わせをしていました。
「おはようございます。実は今日○○へパネルソーの修理に伺うんですが、3x8のOSBに刃を挟まれて丸ノコが止まっちゃうんですが・・・。」
「うん、あのOSBは半端じゃない癖の悪さだよ。手の丸ノコで切るようなものなら、刃を取られっぱなしで、どうしようもないOSBだよ。」
実は、この会話が今回一番役に立ちました。


予定通り取替用の三相コードを持参で、正午にパネルソー修理の現地に着きました。
一応、丸ノコのコードを取り替えるつもりで丸ノコ位置が最上部・30cm降りたところ中央付近・最下部のそれぞれのコードの導通状態を調べましたが異常なし。
とりあえずその状態で切れ端のOSBを切ると普通に切れます。
しかし、新品の3x8のOSBの中央を縦に挽いてみると・・・やっぱり上から30cmのところで刃が止まり切断を中断。
その時、工場長が緊急停止ボタンを押したため、丸ノコが中央付近で停止して、なぜかその位置から始動したら、また刃が挟まったのですが、
こんな状態で切れました。

最上部は刃の後ろ側で挽き直ししているせいか、鋸道が狭くなっていませんが、途中から切る側はなぜが切り終わり部分がくっついてしまっています。
結論は朝、大工さんの言っていたとおりです。
パネルソーには異常がなく、材料のOSBが悪いんです。
切りかけたところでOSBの最上部がチップソーを”真剣白羽取り”をして、モーターの過負荷が掛かり、
安全装置が働いて、刃が非常停止し、エアシリンダが刃を引っ込め、作業を一時的に終了させていました。
対策は、OSBの最上部で真剣白羽取りさせないように、刃のアサリを極度に大きくすればいいんですが、そんな刃はすぐにはありません。
緊急の対策として刃を引っ込めて切る方法を取りました。
しかし、このパネルソーは切断時は約5cm刃が出ていて、引っ込める機能はありません。
緊急措置として、2x4材で刃を出し入れするところに入れるスペーサーを作って、実験。
すると、少し無理をしながらでも切れている音を出しながら、切断が出来ます。
但し、最低でも2枚は切りたいということでスペーサーをもう少し薄いものにして切断。
何とか2枚まで切れます。工場長も納得で一応専用のチップソーを注文いただいて、一件落着。
これまでに、色々ご教授いただいた方々にも感謝感謝です。
それではまた。
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