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電気の深切りマルノコその2

昨日の続きになります。
「でも190mmのマルノコはそんなにギヤが磨耗したりしません。なぜでしょう?」
今週の問題でもないのに疑問を吹っ掛けて終わって申し訳ございません。
どうして同じ2寸切りなのに165mmの方がギヤの磨耗が早いか?
まず、その前に深切りと通常のマルノコの違いから説明します。
すぐに分かる違いは刃を挟んでいるフランジの直径が違います。

深切りタイプは刃を大きく出すために通常よりも二周りくらい小さいフランジを使用しております。
弊害として、刃が振れやすい。精度が悪い。と言ったデメリットがありますが、精度が必要な所ではスライドマルノコを使用するため
最近は、こういったクレームはあまりございません。
刃をたくさん出すためには、正面だけではダメです。裏側も同様にしないといけません。
裏側と言っても内側フランジのことではありません。
そのまた奥のベアリングボックスとギヤボックスも小さくしないと刃が大きく出ません。
ベアリングは少々小さくても何とかなりますが、問題はギヤボックスを小さくするために
ギヤを強度が落ちる小さめのものにせざるを得ません。
通常のマルノコ
深切りマルノコ
ギヤを小さくするとテコの原理でギヤの刃に対してより大き目のトルクが掛かります。
そのためにギヤの磨耗が通常マルノコよりも磨耗しやすくなります。
実際に比べるとこれくらい違います。

そのためにも深切りマルノコは、ギヤやモーターへの負担の少ない電子制御タイプのマルノコにすべきと思っておる次第でございます。
それではまた。
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